CD【5】：「上海小夜曲（Shanghai Serenade）」

ドラマCD第2弾。
アルバムタイトルに「天空戦記シュラト異聞」とついているように、
舞台が1940年の魔都・上海で主役はレイガ＆ガイというパラレルもの。
……と見せかけて、実はTVシリーズの続編でもあったりします。
その他、ヴォーカル4曲（歌：清水咲斗子）やインストゥルメンタル1曲も収録。
レイガ＆ガイが用心棒を務めるグランドキャバレー「Merry Widow」。
そこへ、「ブラックソーマ」という組織から追われる沙羅子（サラス）が
助けを求めて駆け込むことから物語は始まります。
ヒュウガ＆リョウマは帝国軍人、シュラトは拳法道場の師範代として登場。
キャラクターを絞ったことと、メインをきちんと主役2人に据えていることで、
うまくまとまっているのではないかな。
物語自体はけっこうシンプルというか、ありがちかも知れませんが、
ただの夢オチじゃないのがうれしかったし、おもしろかったです。
OVA「創世への暗闘」に対して不満しかなかった頃は、
「『上海小夜曲』をアニメ化してくれたら良かったのにー！」と
かなり本気で思っていたくらいです。
その時は、CDで出番のなかったキャラも、
台詞はなくてもいいからちらりと登場させてほしいなぁ、
なんて勝手にいろいろ考えていました。

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ジャケットの奥田さんのイラストが、とてもきれいです。
舞い散る花びらと物憂気な表情のレイガ＆ガイ。
舞台が上海ということで、2人とも中華な衣装を着ているのですが、
それがまた似合っていて良いです。
民族衣装大好き、特にアジア系大好き、な私にはうれしかったなぁ。
ブックレットには、沢田翔さんによるドラマのイメージイラストも多数掲載。
ラフなタッチですが、それもまた雰囲気に合っていると思います。
この方のお描きになるレイガの髪の感じが好き。
「そうか、こうやって描けばいいのか！」と参考になります。
だって、レイガのあのひよこさんみたいな髪型、どうにもこうにも難しくてさ……。
ヴォーカル4曲は、どれも大人っぽくてかっこいいです。そして色っぽい。
いちばんお気に入りなのは「RAJAH」。
今でも聴いているとどきどきしてしまいます。
「Still Waiting」は英語詞の切ないラヴソング。
これ、劇中歌として流れるんだよね。
こういう演出、いいなぁと思います。