- 「Animate Collection 26
天空戦記シュラト・オリジナルコミック 黒衣の哀闘」 - 発行元:ムービック(1992年)
- 著:河本ひろし
- 判型:A5判
先に紹介した全2巻のコミックスのラストから3年後、という設定になっています。
「人間界へ突然現れたモロク(オリジナルキャラ)によってガイが連れ去られ、
苦戦するシュラト。
間一髪でレンゲに助けられたシュラトは、再び天空界へ導かれるが、
そこでは新たなる戦いが待ち受けていた……」、
ざっとまとめるとこうなるかな。
ただ、河本さんのコミックスだけでしか「シュラト」を知らないという方が読んでも、
いまいちつながりが見えてこない部分があるのでは?
前作で「ブラフマーの意志をつたえる者」だったラクシュが
調和神となった経緯の説明が一切ないけれど、いいのかしら。
これを読む人はアニメ版もちゃんと見ているだろうとは思うのですが。
オリジナルの敵キャラとして、モロクを含めた「日輪三人衆」が登場。
その一員にアリオーシュという女の子がいるのですが、
蝙蝠のシャクティがなかなか可愛いです。
ひらひらした布がいい感じ。
その他に登場するのは、黒幕の「死魔神」。
ちなみに、この方の正体は、
前作でシュラトに「不用な存在」呼ばわりされていたあの人です。
チンピラ口調も健在でした。
ガイの見せ場は全くといっていいほどありません。
そして、レイガ・リョウマ・クウヤの3人は、
登場する前から消滅(≠死)させられています。
これ、どこかで見覚えのある展開ですね。
あとがきによると、当初は200Pの予定だったものを120Pほどに収めたようなので、
そのあおりを受けたのでしょうか。
日輪三人衆も、設定ではもうひとり、
蠍(さそり)のシャクティのお姉さんが用意されていたようですし、
モロクも「日輪四天王」と名乗っているし(しかもそれが直されていないし)……。
どうしてもラストのあたりは無理矢理まとめた感じがしますが、
いろいろと大人の事情があったのかもなぁ。残念。
ストーリー自体はけっこう重いです。
同じデーヴァの神将として戦ってきた日輪三人衆が、
八部衆ばかりが讃えられることに怒りを覚えた、というのがそもそもの発端なので。
天空人、しかもデーヴァ神軍の高位(?)の神将といえども、
妬みやひがみという負の感情を持っているんだよね。
そういう人間くささというか、本編ではほとんど描かれなかった内部争いって、
きっとたくさんあるんだろうなぁ。
絵柄のむっちんぷりん度はさらに強化されています。
ラクシュはともかくレンゲまでも、この弾けんばかりのちちはどうだ(どうって)。
ま、普段の河本さんからすれば、これでもかなり控えめだとは思いますが。
でも、男性キャラももれなくむちむちなので、
あの戦いから3年後ではなく3年前の間違いじゃないかと思ったよ。
特にシュラト、可愛すぎ!
ところで、これ、表紙では「Animate Collection 26」と記載されていますが、
背表紙では「26-1」、カバーの袖の奥付表記は「25」。
こんなにばらばらなのは、
やっぱり、予定が何度も変更されたという証拠なのでしょうか。
それとも単なるミス?
\ You may also like /
0 件のコメント:
コメントを投稿