サティ
彼女については「人物考察」ですでに多くを語っているのですが、せっかくなので、ここでも少し触れておこうかな。
私が予想する第二部序盤のサティさん&レンゲちゃんは、
OVAの美奈さん&ガイの姿と重なります。
心を閉ざしたままの妹を甲斐甲斐しく世話するサティさん。
最愛の妹が元気じゃないのは辛いけれど、
死と隣り合わせの戦場へ行かせずに済んでいるため、秘かに安堵しているのでは?
だから、妹が再び自分の手を離れて神将として参戦しようとする時、
彼女がどういう態度をとるのか、またそれに対して妹はどう応えるのか、
楽しみでもあり不安でもあります。
やっぱり、妹が死んだと聞かされた時のように、
取り乱したりしちゃうのかなぁ……。……。しそうだなぁ……。
心配でもあるけれど、でも、
いろいろと引っかき回してくれることを、むしろ期待してしまいます。
例えるなら、サティさんって、「親離れ」のステップを通り越したまま
「子離れ」に直面させられているかのように見えるのです。
両親が亡くなったのは彼女がたったの7歳の頃だったし、
それまでも甘えたい気持ちをずっと抑えていたかも知れないのに、
そんな「親離れ」が曖昧なままの状態で、
レンゲの母親役を務めるためにずっと必死だったと思うのですよね。
一方で、レンゲは「父親」には強く憧れ続けてはいたものの、
姉とは違って「家族の愛情」「『親』からの愛情」には満たされてきたから、
神将を目指して天空殿へ上る時も、あっさりと姉から離れていった。
「憧れのインドラ様にこれで少しはお近付きになれる!」
ということで、うれしくて仕方なかったのだろうし。
でも、サティさんは、やっぱりまだまだ妹がいなくてはだめなんだと思う。
ようやく自分のもとへ帰ってきた妹を、また笑って見送れるんだろうか。
ちゃんと「子離れ」できるんだろうか。
「予想【5】:迷い水」にサティさんの行動を補足するなら、
レンゲがヴィシュヌ様に謁見する前後のあたりに
姉妹の対話シーンが挿入されるのかなぁ、と考えています。
迷い水の騒ぎの最中は、残念ながら一般人の彼女にはどうすることもできないと思う。
身体を張って妹を助けようとしても、シュラトかパールヴァティあたりに止められそう。
んー、あと、個人的な願望ですが、
レンゲを直接救い出すのがヒュウガであれ誰であれ、
妹がちゃんと仲間に大切にされているということを
この出来事で改めて認識してくれたらな、と思います。
そしてまた、妹にとっても彼らは大切な仲間であるということも。
(シュラトやラクシュとは、まだろくに話してもいないような状態でしょうが、
戦いを通じて信頼関係が結ばれると信じています)
妹も大変だけれど、このお姉さんの抱えている問題の方が根は深いと思います。
それをゆっくり克服していくための一歩となるといいなぁ、この展開が。
不動明王アカラナータ
リョウマとの(というよりはアナンタとの?)決着はどう描かれるのでしょうか。気になりますねぇ。
中途半端に改心させるくらいなら、突き抜けた悪役のまま散って下さった方が、
むしろ読者としては気が楽なのですが(そう考える私はけっこう鬼なのかも知れない)。
それはさておき、彼は執念の復活を遂げたあとも、
アスラ神軍の一員という意識は持たず、一匹狼のごとく暴れ回りそうな気がします。
アスラにとってもデーヴァにとっても登場はいつも突然、という不確定因子。
会戦も、彼の予想外の介入で大混乱、とかね。
双方の知謀の軍師(ミトラ&ビカラ)もアカラナータには悩まされたり、
徹夜で練ったせっかくの作戦が、もう、台無し! とか。
……ああ、だめだめ、彼のことを考えるのは正直なところ辛いので、
気を抜くとついギャグっぽい予想に逃げてしまいます。いかんいかん。
彼を第二部でどう扱うのかは、
「ガイをどう扱うのか」と同じくらい、とても重要なポイントだと思います。
彼がデーヴァからアスラへと移った経緯は、
ある意味神将としては典型的だったのではないかな。
なので、彼の苦しみを理解しなければ、シヴァを倒すことなんて難しいよ、きっと。
理解することと救えるかどうかは、また別の問題になってしまうけれど……。
リョウマやシュラトは、さて、どうするのかな。
世代交代
先の「大戦」を経験している方々は、第二部の途中でそれぞれ次世代に後を譲るのではないかと思っています。
でも、もしかしたら業霊師ダルマや大元帥明王アータバッカのどちらかは、
今回の戦いも生き延びるかも知れません。
ま、ダルマは実は生死不明なのですが(「予想【2】:吉祥天」参照)。
1人くらいには、真の平和が訪れた天空界を
その目で確かめさせて、安心させてあげたいなぁ、なんて……。
その他
「設定資料集」掲載のインタビューによると、あかほり氏は「10巻まで出す予定」とのことなのですが、
たったの4巻分でまとめられるんでしょうか、第二部って。
私が想像を膨らませすぎているだけで、もっとシンプルな展開になるのだろうか。
でも、やっぱりどうしても、少なくとも第一部と同じくらい、
冊数でいえば6巻分くらいはかかりそうなものなのですが……。
いや、わかんないけどね。
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