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TVシリーズ放映期の思い出
出会いはいつも突然に
「シュラト」が始まる少し前まで放映していた「アニメ三銃士」。姉はそれに出てくるアラミスが好きだったのですが、
ある日、古本屋さんで「アラミスが載ってる!」と1冊のアニメ誌を買ってきました。
私も読ませてもらったら、おもしろいしアニメの情報が盛り沢山で、
雑誌そのものがすっかりお気に入りに。
最新号もすぐに買いに走って、知らない作品の記事も含めて
隅から隅まで熟読して楽しんでいました。
そんな初夏のある日、夕飯時に帰宅すると、姉が何やら真剣にTVを見ていました。
どうやら適当にチャンネルを変えていてそのまま見入ってしまった様子。
新聞のTV欄で「天空戦記シュラト」という番組名を確認して、
私もつられてオレンジ色の画面をぼんやり見ていたのですが、
ふいに、先日買ったばかりのアニメ誌の表紙が
そのアニメの主人公(=シュラト)だと気付きました。
この日放映していたのが、あの第6話「愛と哀しみの戦い!」だったわけです。
そして、私が初めて買ったアニメ誌は「アニメディア(1989年6月号)」でした。
確か、「シュラト」関連の記事やキャラの設定資料も載っていたように思います。
でも、同じ八部衆なのにどうして敵と味方に分かれて戦っているのか
肝心なところが書かれていないので、ストーリーは把握できないまま。
が、姉は初めて見た第6話ですっかりレンゲが気に入って、そのまま見続けることに。
私は、お稽古事の都合でいつも後半しか見られなかったのですが、
EDに一目惚れ&一耳惚れしてやたら気合いを入れて見ていました。
後に、2ヶ月遅れで地方局が放映を始めたので、
ビデオに録画して第2話からきちんと見ることができました(第1話は見逃した)。
仲間割れの理由も判明したし、本放送では手天島の戦いが始まったあたりで
大いに盛り上がっていましたよねぇ。
ミイラ取りがミイラになる(?)
姉はひたすらレンゲがお気に入りで、彼女が画面に出てさえいれば満足しているようでした。
その分ストーリーは深く追っていなかったらしく
「『平成門』って何?」などといちいち私に聞いてきたのですよ。
そんな姉に一生懸命説明しようとしてアニメ誌で情報を集めるうちに
いつの間にか私の方が詳しくなり、「シュラト」にすっかりはまってしまったのでした。
余談ですが、姉は当初からレンゲについて
「この子、絶対、昔は髪の毛長かったんだよ」と断言していました。
私は彼女のあの髪型、変……いやいや、画期的だなぁと思っているだけでしたが。
キャラデザの時点で、小説第4巻に出てきたあの設定は
すでに固まっていたのでしょうか、もしかして。
「シュラト」のおかげで声優さんにも興味を持つようになりました。
きっかけは、EDを見ている時に
レンゲ役とミー役が同一人物(=林原めぐみさん)だと気付いたから。
当時、「魔動王グランゾート」や「らんま1/2」なども見ていたのですが、
至る所で林原さんのお名前を発見して、姉とよく大騒ぎをしていました。
「エヌマとグリグリも林原めぐみ(呼び捨て)だよ!」「おおー!」ってな感じで。
次に覚えたのが山寺宏一さん。その次ぐらいに子安武人さん。
その他、メインキャラを担当されていた方については
その勢いのままいっぺんに知識を身につけました。
第11話「悲劇の愛戦士レンゲ」でレンゲが死んでしまったので、
姉は以前ほど熱心に「シュラト」を見なくなってしまいました。
それに対して、私はその後ますます夢中になっていきました。
いや、だってもう、きれいなおねえさん(=サティ)が出てきたり
強そうな敵(=獣牙三人衆)が出てきたり
その中にもきれいなおねえさん(=トライロー)がいたり、
いろいろ大変で毎週大騒ぎでした。
TVシリーズ放映後期
でも、第一部のラストあたりから作画が乱れてきて、それまでとは違う緊張感を伴って見るように……。
いちばん最初に「!?」と思ったのは第11話でしたけれども。
あの突然の濃ゆい絵柄&くちびるサンダーバードにはびっくりしましたよ。
第23話の美しくないレイガさんもショックだった。
第24話も、せっかくの師弟対決があれでは泣くに泣けないよ……。
第二部スタート直後は作画レベルも持ち直していたので、
ほっとしたのも束の間、………。
あれはほんとうに、ダメージが大きかった。
初めて心底はまったアニメが、素人目にもわかるくらいレベルが下がっていくのは、
見ていて辛かったし悔しかった。
最初のうちは作画の乱れにばかり気を取られていましたが、
ストーリーも第一部と比べると違和感があって、
毎週の放送を一歩引いたところで見るようになってしまいました。
そして、もうこの頃には、姉は完全に冷めてしまっていました。
確か、その年末に「Soul Lovers Only! 」を買ったのですが
まだ子どもだった私にはついていけないネタも多くてしょんぼり。
今ならいろいろ笑えるのだけれど。
それも熱が冷めた一因かも知れないなぁ、今にして思うと。
でも、エニックスから発行された小説版の第1巻を読んだら、
それが期待以上におもしろかったので、静かに再燃したりもしました。
ただ、ラストに向かっていくアニメ版には期待が薄れて行く一方。
細かいところでは笑ったり感動したりしていたのですよ、
ヒュウガ&レンゲに目覚めたのもほんとうに最後の最後ですし。
でもやっぱり、シュラト&ガイのあの決着には納得がいかなかった。
「もっと他に何かできたんじゃないか」って、
放映終了後ももやもやとしたものを引きずっていました。
自分の中でうまく考えがまとめられなくて、それが怒りに変わって、
それまで大切に集めていたアニメ誌やその付録の類は、潔く捨ててしまったのでした。
ただ、お小遣いをやりくりして買ったCDやムック等は
もったいなくて捨てられず、とっておくことに。
ムックはその後、お絵描き遊び(「シュラト」キャラに限らず)のお手本として
今に至るまで活用していくことになります。
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