ムック【10】:「ミニムック『創世への暗闘』」

 2005/04/18 

シュラト 参考資料

  • 「シュラト・ミニムック『創世への暗闘』」
  • 発行元:ムービック(1992年)
  • カバーイラスト(セル原画):奥田万つ里
  • イラスト&コミック:ニ越としみ、ZELDA
  • 判型:A5判
貴重なOVA版のムック・その2。
薄い本です。そして内容も薄い。
ニ越としみさんのコミックの方がメインと考えた方が良いかも?
作品&キャラクター紹介に加え設定資料もついていますが、
八部衆しか取り上げられていません。
表紙に描かれているのはシュラト&ガイ。
なぜか2人とも脱いでます(←これまた「精神世界を表現」ってことなのか)。
そして、シュラトは憂いを含んだ微妙な表情なのですが、
ガイはTVシリーズのあの冷たい微笑……。
OVAとTVシリーズがごっちゃになってしまったようで、
何となく違和感がありました。うむむ。

カラーページでは八部衆を1人ずつピックアップしています。
その中のクウヤさんのページでは
「(前略)醜態を演じてしまいスクリミールの最初の犠牲者となる」
(P17より引用)とありましたが、……「醜態」?
OVAでは彼の出番はほんとうに少しで、
醜態を演じている暇さえなかったような気がします。ほろり(思い出し涙)。
……あ、もしや無明陣のことを指してるのかしら。どうかしら。
そうそう、「ムック:創世への暗闘〈彷徨篇〉」でも書いた
ハクション大魔王の壷(偽)は、こちらでも確認できます。
ニ越さんのコミックは短編を3本収録。
ただし、どれもOVAとは無関係のオリジナルストーリーです。
「そして春はめぐる……」は、「お前と会ってまだ八年だよ」という台詞があるから、
中3の春の秋亜人&凱のお話。
「微笑みの育て方」は、TVシリーズの続編ということになるのかな?
「二つの魂と記憶を解放して」やるために、自ら命を絶ったシュラトと、
その後(別個の天空人として)転生したシュラト&ガイの姿。
そして、3つの中で私がいちばん好きなのは、
「逢いたくなった時に君はここにいない」です。
秋亜人&凱、試合後のエピソード。うう、切ない……。
このお方のお話はほんとうに、繊細で切ないなぁ。
あ! あと、ラストのシュラトのイラストがとても可愛くて大好き。きゅーん……。
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