- 「小説 天空戦記シュラト」
- 発行元:エニックス(1989~1991年)
- 巻数:既刊6巻
- 著:あかほりさとる
- 表紙・口絵イラスト:奥田万つ里
- 本文イラスト:沢田翔(1~5巻)、美崎猛(6巻)
これがなければ、ここまで「シュラト」に深入りしていなかった(断言)。
TVシリーズは海外でも放映されたり
ビデオやDVD(海賊版?)が出回ったりしているようですが、
さすがに小説版は翻訳されていないようですね。
それを思うと、自分は「シュラト」原産国に生まれて
ほんとうにラッキーだったなぁ、としみじみ思います。
著者のあかほりさんとは、TVシリーズで文芸担当をしていらした方です。
そしてこの小説版は、彼の小説デビュー作でもあります。
全10巻予定とのことですが、第6巻まで(TVシリーズでいう第一部編に相当)で
執筆が止まっていることはあまりにも有名。
ちなみに、どうやらエニックス文庫自体すでになくなってしまったとか。
なので、「既刊6巻」ではなく「全6巻」とした方が正しいのかも知れません。
でも、そう書いてしまうと
スニーカー版の方まで永遠に未完のまま消えてしまいそうな気がして、
不吉なのでやめました。はぁぁ(ため息)。
各巻タイトルの四字熟語は、TVシリーズのビデオ各巻に付けられた二字熟語と
それぞれ呼応しているようですね。
内容については、すでに当サイトのあちこちでさんざん語っているので、
ここでは、初めて読んだ頃の思い出話などをメモしておきます。
以下の見出しの括弧内は
「表紙に描かれたキャラクター名|口絵に描かれたキャラクター名」です。
「表紙に描かれたキャラクター名|口絵に描かれたキャラクター名」です。
1.「修夜転生」
(シュラト&ガイ)
「修夜」の意味に気付くまで5年近くかかった私って……。辞書まで引いちゃっておまぬけさん。
やー、ある日突然「=『修羅王&夜叉王』」と天啓のごとく脳裏にひらめいたのです。
あの時の心境はまさに「WATER ! 」(byヘレン・ケラー)。
だ、だってそんな、いきなり略されてもわかんないわよぅ!
2.「魔破隘路」
(マリーチ・レンゲ・シュラト・ガイ)
「魔空山編」。マリーチの言動がいちいちキザでかっこよくて、
恥ずかしい思いをしつつも一気に読んでしまいました。
小説版オリジナルキャラがいよいよ動き始めて
TVシリーズとは大きく変わりそうな予感がしたのもこの時。
心の底から「早く続きが読みたい!」と思うようになりました。
3.「戦鬼邂逅」
(ガイ)
「手天島編」。第2巻と比べて、ストーリー的にはTVシリーズと大差ない展開だったので、
当時はほんの少しがっかりしてしまいました。
でも、今は、あのまま変えずにいてくれて良かったと思っています。
4.「不抜大我」
(ラクシュ・レンゲ・サティ|ミトラ様&カーリー)
「蓬莱山編」。第4巻は語るべきことが多すぎて……!
「序章 反逆者」を読んで、小説版に本格的にのめり込みました。
「だんだんと激しく」にはびっくりしたなぁ、もう。
そしてサティさん大活躍(大暴れともいう)。ニリハリも小活躍。
ラクシュもがんばってたよねぇ。
その他、カーリーの素性が明らかになったりレンゲの過去のエピソードが出てきたり、
と女性キャラの見せ場が多くてうれしかったです。
5.「苦界彷徨」
(シュラト&ガイ|レンゲ)
「人間界編」。口絵のレンゲ&一角獣が幻想的で素敵です。
見開き挿し絵のツインテールなラクシュも可愛い。
インドラ様&レンゲの出逢いと再会、そして「大戦」時のアナンタの最期など、
重要なエピソードが盛り沢山で、ほんとうに目が離せなかった。
マユリ&サラスの過去話もとても好き。
この2人が一緒に行動しているところを、もっと読みたかったなぁ。
6.「刹摩哀史」
(レンゲ|シュラト&ガイ)
とにかく辛くて哀しい、第一部のクライマックス。表紙を見て不安になって、読み終えてからまた表紙を見て、泣きそうになりました。
リョウマの死はTVシリーズと同じなので耐えられたけれど、
インドラ様の過去が重すぎて……。
あとはもう、とにかくレンゲ。
あんなところで物語を止めてしまうなんて、ひどすぎるよ……。
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