小説版第二部予想【2】:吉祥天

 2004/04/12 

シュラト 小説版第二部予想

ラクシュ

「予想」をどうやって文章にするか、しばらく迷っていたのですが、
キャラごとに絞ってまとめていくことにしました。
というわけで、まずはラクシュから。
第4巻において彼女が「吉祥天」であることが発覚しましたが、
現時点では、彼女自身にもシュラトたちにも、そのことはまだ知らされていません。
というより、そんな名前の神将が存在すること自体、知らない可能性が大ですね。
レイガやヒュウガなら、「そういえば、昔、文献で読んだことが……」とか何とか
言い出しそうですけれど。
そもそも「吉祥天」とは何なのか。
確認のために、それについて書かれた部分をちょっと抜き出してみます。
  • 大地の母なる光流(ソーマ)を司る、神甲冑(シャクティ)を持たぬ神将
  • およそ1万年空席だった
    (以上、第4巻第3章)
また、吉祥天であることの証は、
パールヴァティやミトラ様たちの会話から察するに、
「吉祥の泉に身投げしても命を落とさない」ということのようです。
「1万年前の『大戦』時、身投げをしても助かったたった1人の少女」(同第2章)
というのは、先代吉祥天のことなのでしょう。
そしてそれは、現在の調和神であるヴィシュヌ様を指していると考えて
間違いないと思われます。
……まぁ、アニメ版を見ている私は、
ラクシュがヴィシュヌ様の後継者と知っているので、
そこから逆算したようなものなのですが。
ここまでは、小説版をお読みになっている方なら誰でもお考えだと思います。

アニメ版では、ラクシュがヴィシュヌ様の後継者であることは
ぎりぎりまで公にされていませんでした。
第一部からいろいろと伏線は張ってありましたが、
はっきりと語られたことはなかったように思います。
さすがに当事者同士では、引き継ぎのようなやりとりがありましたけれど……。
そのあたり、ちょっとバタバタだったなぁと感じている私は、
小説版ではそのあたりがもっと丁寧に描かれることを期待します。
6巻ラストで瀕死の状態から一命を取り留めたシュラトたちは、
第二部ではまず初めに、それまで天空界の歴史からは抹消されていた真実を、
ヴィシュヌ様やミトラ様あたりから改めて聞かされるのではないかなぁ。
黒のソーマやアスラ神軍の定義など、
すでにインドラ様の過去やカーリーとの接触で知らされてはいるけれど、
個々が得た情報はけっこうばらついてるんじゃないかと思うので。
ヴィシュヌ様も、インドラ様の反乱がなければ、
早いうちからそのあたりを直接伝えるつもりだったと思うし。
そして同時に、ラクシュが吉祥天であることも告げられて、
次期調和神となるべく修行が始められるのではないかと。
アニメ版では、アスラ神軍との戦いがクライマックス!という時に、
ヴィシュヌ様からラクシュへの世代交代が行われたのですが、
小説版ではもっと早くに「調和神ラクシュ」が登場するのではないかと思っています。
大雑把に予想するなら、第二部の半ばか、それよりも早い段階で。
別に根拠はないけれど、デーヴァとアスラの勢力は均衡がとれず不安定な方が、
会戦の勝敗も読みにくくなって盛り上がりそうだと思うので。
それにデーヴァはきっと、危機的な状況を迎える度に、
前よりももっと強くなっていくと思うのです。
あと、アニメ版だと、
ラクシュが調和神として成長していく様子がほとんど描かれなかったのが、
残念っていうか、もったいなくて。
第一部ではもう1人のヒロイン・レンゲに
だいぶ比重が置かれていたような気がするので、
第二部ではラクシュの方ももっとクローズアップしてほしいなぁ。
どちらも大好きなので、がんばってほしいです。

そうそう、第二部のラクシュは、
これまでみたいに「いつでもシュラトと一緒!」っていうのは
できなくなってしまうかも。
ラクシュは修行のためにヴィシュヌ様にほとんど付きっきりになっちゃうだろうし、
シュラトは主戦力のひとりだから、戦場で過ごす時間が多くなると思うので。
ちょっと2人には可哀想かなぁ。
特にラクシュが淋しがりそうだけど、でも、ちょこっとだけ辛抱ね。
はっ。忘れかけていましたが、
ラクシュの実の両親の話って、そういえばまだ出てきませんね。
パールヴァティやヴィシュヌ様は、何かご存知なのでしょうか?
ラクシュがパールヴァティのもとに預けられたのは、
彼女が吉祥天であるが故なのか、それとは直接は関係ないのか、
うーん、どっちだ? 気になっています。

調和神ヴィシュヌ

「先代八部衆 +」でも少し述べたことですが、
私は、吉祥天時代のヴィシュヌ様も、
前調和神スーリヤのもとでしばらくの間は修行をしたと思っています。
真言とか転生とか、直接的なことももちろんだけれど、
デーヴァ神族の長という大役を務めるための心構えとか姿勢とか、
そういうものを伝えてもらったんじゃないかなぁ。
それを、今度は自分が指導する側になって、
はるか昔、まだ何も知らない少女だった頃を思い出したりとか……。
ついでに、ヴィシュヌ様の過去のエピソードとか、
先代八部衆や八大明王の思い出話とか、出てきませんかねぇ。
あと、十二羅帝がデーヴァとアスラに分かれてしまった経緯とか、ねぇ。
ヴィシュヌ様が調和神に就いたのは「大戦」のほんとうに末期なので、
彼女が直に見てきたことはそれらのうちのわずかかも知れないけれど、
断片でもいいので。
天空界全てにおいて、ヴィシュヌ様からしか伝えられないことって、
いっぱいあると思うんだ。
ただの「知識」や「情報」ではない何かを、限られた時間の中で、
少しでも多くラクシュに伝えておいてほしい。

須弥山

いろいろな情報を統合すると、アニメ版のような
「ブラフマーのシャクティを求めて須弥山探索」の旅は
小説版ではやらないのではないかと考えられます。
あかほりさんによると、そもそもあれは
「あちこちから内容が子供には難しすぎると指摘を受けていた」ために
大幅に書き直された結果だったようですし(DVD-BOX2解説書より)。
でも、シュラト&ラクシュが須弥山へ赴く必要は生じてくるかも知れません。
何やらブラフマーと関係の深い場所でもあるようなので。
あっ、でもまだ小説版では、
須弥山は「大戦」時のエピソードにしか出てきていませんね。
シュラトやラクシュたちの前に登場するのは、いつぐらいなのかなぁ。

八霊師

久々に第1巻を読み返して思い出したけれど、
第1巻第2章でパジュ&パーニに敗れた八霊師のみなさまはご無事なのでしょうか?
あの双子にインドラ様の反乱を告げられて、奥義・至天曼陀羅陣を行っている途中に、
反生回路で自分たちの技を返されそのまま封印されてしまったのでしたよね。
「大戦」時に同じ技で封印された獣牙三人衆の場合は、
のちにインドラ様が封印を解いていましたが、
ということは、八霊師も死んではいないと考えていいのかしら。
あ、でも、「封印」って、よくあるファンタジーでは、
術をかけた者が死んだりすると解かれるものだけれど、
この場合は自分で自分にかけたのと同然なので、
死んではいなくても封じられたままなのでしょうか?
第6巻のラストでも、彼らのことについては触れられていなかったし。
……ということは、デーヴァ神軍は文官のトップがごっそり欠員のままですか!
そ、それは辛いなぁ……。
ヴィシュヌ様が何とかしてくれているといいのだけれど、どうなんだろう。
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