キャラクター設定の友
小さい頃から、和風アイテムや和の世界観が大好きでした。そして、大学時代、TRPGでGURPS妖魔夜行にはまったことや、
ゼミなどを通じて、興味深い知識を仕入れたことがきっかけで、
「和製モンスター」、いわゆる「妖怪」に対する愛着がますます湧いてきています。
オタクと呼ぶには熱意は足りず、マニアと名乗れるほど詳しくもない、
ただの妖怪ミーハーな私ですが、
だからこそ初心者な方々にも自信を持っておすすめできる作品群を、
ちらりとご紹介しておきます。
「Truth In Fantasy 9 幻想世界の住人たち4〈日本編〉」
多田克己 / 新紀元社 / 1990年
新紀元社の本を紹介するのはこれで3度目ですが、回し者ではないですよ。
このシリーズは棚ごと買い占めたいくらいお気に入りなのです。えへへ。
それはともかく、充実した内容で頼りになる1冊。
日本の民話や伝承に登場する妖怪の類については、
これである程度は調べることができそうです。
イラストやコラムも多数掲載されているので、読んでいて飽きません。
ちなみに、最初に紹介されているのは天狗です。うふふ。
「ヒサクニヒコの不思議図鑑3 テングの生活図鑑」
ヒサクニヒコ / 国土社 / 1995年
図書館の児童書コーナーで発見。
初めて読んだ時は、作者の天狗に対する深い愛情に心を打たれました。
謎に包まれていた天狗社会の全てが、今明らかに!
と書いてしまうと何だかうさんくさいのですが、
作者の優しいまなざしが至る所から感じられる、とても素敵な絵本です。
温かい雰囲気のイラストも好きだなぁ。
同シリーズで「カッパ」と「オニ」が出ていて、そちらもお薦め。
ぜひ3冊セットでどうぞ。
「りかさん」
梨木香歩 / 偕成社 / 1999年
不思議な力を持った市松人形のりかさん&ようこちゃんの物語。
不思議なだけではなくて、ほんのり怖くて少しだけ哀しい雰囲気もあります。
でも、さりげなく大切なことがいっぱいつまっていて、
出会って良かったと思える本のひとつです。
児童向けに書かれた作品ですが、大人でも十分楽しめるはず。
ちなみに、「からくりからくさ」「ミケルの庭」はこの続編にあたります。
「振袖いちま」
須藤真澄 / エンターブレイン / 全3巻 / 2002年
ひいおばあちゃんの形見の市松人形・いちまと、
その「新しいお友達」となったゆきのファンタジーコミック。
「妖魔夜行」的に説明するならば、いちまは付喪神(つくもがみ)の一種で、
人間変身の能力も持っています。
いちまのわがままっぷり&一途っぷりが大好きでお気に入り。
そして時々、ちょっと切ない。
「もっけ」
熊倉隆敏 / 講談社 / 全9巻 / 2000年~2009年
「物の怪」と称される存在に対して特殊な体質や能力を持つ姉妹が、
さまざまなヒトやモノとの出会いを通して成長していく物語。
物の怪に憑かれやすい体質の妹・瑞生と、
物の怪は見えるものの祓うほどの力はない姉・静流。
この中途半端な異能力がとてもよいのです。
登場する妖怪たちも、個性が豊かでおもしろい。
ちょっと泥くさいような落ち着いた絵柄も、
この世界観やキャラクターにはよく合っていると思います。
あと、じっちゃんがかっこいいです。
2007年に放映されたアニメ版も、なかなかいい出来でした。
「妖怪大戦争」
角川映画 / 2005年
私好みにB級(誉め言葉)な作品。神木くんとすねこすりが可愛かったー。
でも、すねこすりの血(体液?)がごまだれに見えてしょうがなかったです。
(子ども向けに配慮した結果でしょうか、もしかして)
あと、ちゃんと天狗が出てきたのがうれしかったなぁ。
「青いお顔の天狗って珍しいな」と思っていましたが、
全身真っ赤な猩猩(しょうじょう)と区別するためだったのかしら、と推測中。
それにしても天狗様、出てきていきなりさらわれちゃったんですよね。
物語の序盤で敵に連れ去られるのは可愛い女の子orきれいなおねいさん、
と相場は決まっているのに……。
「俺の屍を越えてゆけ」
PS&PSP用ソフト / アルファ・システム / 1999年-2011年
ジャンルとしては、「シミュレーションRPG」になるのかな?
平安時代の京の都を舞台に、鬼に2つの呪いをかけられた一族が、
それを解くために戦っていく物語。
モンスターとして妖怪が多数登場するのですが、
そのグラフィックがものすごーく良いのです。
派手さはないけれど丁寧でいい感じ。
あと、日本の神話や伝説に興味のある人なら、
神々(こちらも多数登場)の名前を見るだけでも楽しめそう。
公式指南書(=攻略本)掲載の桝田さんのコラムも興味深いです。
でもまぁ、このゲームでいちばん燃えるのは、やっぱり子作りですよね!
「交神の儀」は、何度やっても手に汗を握ってしまいます……。
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