- 「アニメージュ文庫 天空戦記シュラト 天に煌めく」
- 発行元;徳間書店(1989年)
- 編集:小笠原勝
- 表紙&本文イラスト(セル原画):奥田万つ里
- 判型:文庫判
オールカラーで、TVシリーズ第25話のダイジェストや、
八部衆のキャラクター解説&名場面がつまっています。
「ラクシュとレイガの天空界怪人図鑑」では、
第一部に登場したゲストキャラのみなさんも登場。
最後のページのシヴァ様&ガイのイラストは、
当時アニメージュ本誌で見た時は、ほんとうにびっくりしました。
表紙は二面六臂なシュラト&ガイ。
ポーズや衣装は、興福寺などの阿修羅像を
モデルにされたと思われます(あちらは三面六臂ですが)。
そうそう、「イラスト・ギャラリー」内のヒュウガ&リョウマのツーショットには、
初めて見た時は大笑いさせられてしまいました。
だって、何というか……、さわやかすぎるんだもの!
シチュエーション的には、そうだなぁ、修行をして汗をかいて頬に風を感じて
「気持ちいいなぁ、リョウマ!」「ああ、ヒュウガ!」って感じでしょうか。
陽射しもキラキラしてるし、何よりこの2人の笑顔が素敵すぎます。ぶははっ。
八部衆のそれぞれのページにはモノローグが添えられています。
どれもそのキャラに合った内容なので、その分さらっと読んでいたのですが、
リョウマのところへ来てまたもや吹き出してしまいました。
こ、この定型詩は……! このひときわ異彩を放つ熱い詩は……!「友の涙を信じずに
引用:P80より
なんで漢(おとこ)といえようか
どんなに熱い言葉より
ほほをつたった一粒が
友の誠を物語る
たとえ修羅の道だとしても
おまえとならば怖くない
おまえが俺の親友(とも)だから」
思わず声に出して読んでしまいそうです。
いや、できることなら山寺さんにその美声で朗読して頂きたい。ぜひに。
……と、リョウマのモノローグでひとしきり盛り上がった後、
「そういえばヒュウガのはどんなだったっけ? 印象に残っていないなぁ」
と読み返してみたところ、
………。え? それだけ? リョウマのリョの字も出てきませんでしたよ?「ヴィシュヌ様
引用:P52より
このヒュウガ
あなたの天空界を守るため
この身を捧げましょう」
稲妻の友情は一方通行だったのでしょうか。
……というわけで、特に天龍コンビのファンの方にお薦めしたいような、
してはいけないような、そんな1冊です。
\ You may also like /
0 件のコメント:
コメントを投稿