人物考察：羅刹天ニリハリ

天空界一の卑怯者

「姑息とか卑怯とかそういう言葉がピッタリ」（byレイガ：小説第4巻）な人。
アニメ版と小説版とでは、ニリハリが登場するエピソードは
大幅に変更されているのですが、やっていることは一緒です。
登場するキャラのほとんどが正義のため、あるいは友のために戦っている中で、
天空界の混乱に乗じて立身出世を狙うずる賢さや狡猾さを披露してくれました。
神将の間ではあんまり好かれていないようだけれど、
彼の存在によって、天空界という物語の世界がリアリティを増したような気がします。
「神将にもいろんな人がいるんだなぁ」とか、
「やっぱ人間、きれいごとばっかじゃ生きていけんのじゃ！」とか。
実際こんな人が身近にいたら、とっても迷惑なのですが。
彼の戦い方はほんとうに感心してしまうくらい卑怯ですが、
第8話で羅刹迷魔楼にかかったシュラトが
「おまえ（＝ガイ）とは戦えない」と涙を流したり、
レイガが怒りに震えながらヴィシュヌ様（の幻）を攻撃するシーンは
けっこうお気に入り。
小説版でも、ヒュウガ＆リョウマの真面目さや純粋さ、
そして、レイガの頭の良さやかっこよさを引き立ててくれたし。
彼らのそんな姿を見せてくれたという点に限っては、
ニリハリのことも許せそうな気が……するかな。うーむむ。