人物考察:ミトラの従者 カーリー

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ルドラ神族の末裔

  • 武器  :大鎌

ミトラ様とともに幻惑の森で暮らしていた少女。
「大鎌を使いこなす」「髪も大きな瞳も鮮やかな赤」と設定もなかなか派手なので、
最初は単なる「彩り」なのかと思っていました。
ところが、インドラ様やシヴァ様と同じ
ルドラ神族の末裔であるという衝撃の事実が発覚(第4巻)!
あれにはほんとうにびっくりしたなぁ(ごめん、なめてたよ……)。

彼女は美少女だそうだけど、読んでいて感じるのは、
お顔のつくりがどうこうというのよりも、
野生の美とでもいうのかな? 俊敏な身のこなしから来る、しなやかな美しさ。
何となく、「少年忍者」といったイメージがあるのです。
「少女忍者」とか「くノ一」ではなくて。
(余談ですが、くノ一って本来は色仕掛け担当要員だったと聞いたことがあります。
 だったらサラスがそれっぽいかなぁ)
エニックス版第4巻の口絵で着ていたのも、和服のように右前のものだったので、
ますますそんなふうに感じてしまいましたよ。

そうそう、ミトラ様との関係は一応「主従」なのでしょうが、
父子あるいは兄妹のような雰囲気があって、それがとてもいい感じなのです。
実際、マユリとガルーダが幻惑の森を訪れるまでは、
この2人は家族のように暮らしていたと思いますし。
あと、ミトラ様への絶対的な信頼感が、
「ミトラ様からすれば転法輪なんか大したことないですよね」
(第2巻第3章)のように、台詞の端々に表れているんですよね。
そういうところが可愛くて仕方ないです。

この子はまだまだ謎が多くて、本人すらも、
例えばルドラ神族の特性やその過去をどのあたりまで把握しているのか、
今のところはっきりしていません。
それでも、とにかく素直でお気に入りです。口の悪さも込みで。
そして、
「もし、ミトラ様が修羅王のために命を落としたとしたら……
 あたしはやっぱり修羅王を恨んでしまうだろうな……」
(第5巻転章)という台詞(独白)がとても好きです。

吉祥の泉に身を投げたラクシュや
シュラトをかばって倒れたサラスのように、
命を賭けても守りたいものがあるというのはとても素晴らしいことです。
ただ、こういった展開を積み重ねた場合、
下手をすると安易に自己犠牲を美化するような雰囲気も生まれてしまいそうで……。
でも、この台詞が挿入されたことで、それらが地に足のついたエピソードとなり、
安心できるというか、より共感できる物語になったと思います。
それに、彼女にとってミトラ様がどれだけ大切な存在であるかが
よく伝わってきますよね。

そんなカーリーの胸の内をまるで見透かしたかのように、
その直後、ミトラ様が
「カーリー、私にもやがて死はくるのだ……」
と続けるのですが、これも印象的。
この2人の別れのシーンも、いずれは出て来るということなのでしょうか。

ああ、でも、こんなふうに考えているカーリーこそ
シュラトのために命を落としてしまいそうだよ……。
「破壊神は代々ルドラ神族から生まれ出る」という慣例にならうとすれば、
次期破壊神としての資格を持つのはもうこの子しかいなくなっちゃったわけだけれど、
ラストまで生存している確率はとても低いのではないかしら。
所詮は小説版オリジナルキャラ……ううう……。

余談ですが、この子の声のイメージは、個人的には大谷育江さんです。
「名探偵コナン」の光彦と「天空のエスカフローネ」のメルルの
ちょうど中間ぐらいの高さと強さと可愛らしさで。どうでしょうか。

(初出:2003.10/20)

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