那羅王レンゲ 人物考察 < シュラト < TOP
八部衆の紅一点
- よみがな:なーらおうーー
- 声 :林原めぐみ
- 所属 :八部衆
- 神甲冑 :一角獣
- 武器 :蓮華杖
- 触媒 :植物
- 必殺技 :那羅無双華、那羅朱霊華etc.
アニメ版では描かれ方が中途半端だった、ものすごく惜しいキャラ。
その分、小説版ではヒロイン並みの扱い。というか、ラクシュよりも目立ってます。
あかほり氏が「レンゲで『女の愚かさ』を書きたい」といっていたけれど、
その言葉どおり、「シュラト」の全女性キャラ中でいちばん「女」を感じます。
神将候補生になる時、長く伸ばしていた髪をバッサリ切ったのは、
女性は慣例的にほとんど髪を切らないという天空界においては
ものすごく大きな意味を持っていたと思う。
単に「女らしさ」を捨てる、ではなくて。
そして、他者に対する毅然とした意志表示だったんだと思う。
それは反乱劇の真実を知ってからも変わらなくて……。
そのインドラ様が死んでしまった時、レンゲは、
戦う意味も生きる意味もなくしちゃったんだよね。
だから、心を閉ざしてしまったのでしょう。
エニックス版第6巻のラストでは、ヴィシュヌ様が癒しのソーマを飛ばしても、
レンゲはそれを受け入れなかった。
「彼女はヴィシュヌの温かさをも拒否したのだ」の一文は
読んでいて泣きそうになりました。
レンゲが哀しみを乗り越えて、元気を取り戻して、
幸せになるところを早く読みたいです。今のままでは辛過ぎる。
アニメ版でも、蘇生直後の哀しそうな横顔や、
ヒュウガたちに謝る神将の「インドラにだまされていたとはいえ……」という言葉に
うつむいた姿が忘れられません。
別に、レンゲが(そしてもちろんヒュウガも)幸せになるのなら
相手が村人Aとかでも全然オッケーなのですよ。
でも、マリーチとは親友で、インドラ様への忠誠心も人一倍だったヒュウガなら、
レンゲも、レンゲの中で生きている友も恩師も、包んであげられるんじゃないかな。
手天島の戦いで決着をつける直前の、彼女のあの笑顔に惚れたと思うのです、ヒュウガは。
レンゲはあんな性格だから、「甘える」っていうことは下手だと思うし、
ヒュウガが自分のことを何かと気にしてくれても
「友として」「責任感から」励ましてくれるんだと解釈しちゃいそうだなぁ。
ヒュウガも、レンゲを女の子として見るようになったとしても、
そんな自分に気付かずにいたりしてね。あの人ちょっと鈍いから。
それに2人とも頑固者だから、夫婦喧嘩をする時も、どちらかが倒れるまで続けそう。
何しろ殺し合った仲ですからね、一度ならず二度までも(小説版)。
幸せなお母さんになってほしいなぁと思う。
「女の幸せ」と「結婚・出産・子育て」が直結しているとは思わないけれど、
幼い頃から「父親」や「母親」に憧れていたレンゲにとっては
そういうの、幸せなんじゃないかな。
そして、インドラ様とマリーチがレンゲの子として転生してくれたら
私の野望はもう・完・璧!
端から見ていて安心なのは、やっぱりマリーチとかな、性格的にバランスとれてるし。
そうそう、私は年の差カップルも大好きなので、インドラ様とでももちろんオッケーです。
ただ、レンゲのインドラ様に対する想いって、
例えば「お嫁さんになりたい」とは違って、
「ずっと見守っていてほしい(=「父親」でいてほしい)」が根本にあると思うから、
このカップリングにはほんとうは少し違和感があるんだけれど……。
インドラ様の方も、レンゲが自分に何を求めているかわかっていたと思うし……。
押し寄せる運命の荒波(by「アイドル伝説えり子」)を乗り越えて
レンゲには絶対絶対幸せになってほしい!
(初出:2003.2/10)